みなさん、こんにちは。
東区役所前エスト歯科です。
1月に入り、札幌も例年通り雪が降っていますね。
ウインタースポーツをされる方にとっては、恵みの雪なのではないでしょうか。
スキーやスノーボードは滑走する爽快さもありますが、
山の上から見る雄大な景色も楽しみのひとつですよね。
冬ならではのスポーツをぜひ楽しんでくださいね。
さて、今回は赤ちゃんの歯『マイナス1歳からの口腔ケア』についてお話ししたいと思います。
お子さんのむし歯予防は、妊娠期から始まっています。
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、むし歯菌はいません。
では赤ちゃんがむし歯になる原因は何でしょうか?
赤ちゃんがむし歯になる場合、周囲の大人の唾液を介してむし歯菌に感染します。
同じスプーンを使って食事をしたり、大人のお口に入れたものを赤ちゃんのお口に入れたり、
かわいいからと言ってキスをしてしまうなどの行為は要注意です。
赤ちゃんを感染させないためにも、お母さんはもちろんお父さんや他のご家族の皆さんが
生まれる前にむし歯を治療して、赤ちゃんへの感染リスクを下げておくことが大切です。
妊娠中は女性ホルモンが急激に増加するので、お口の中で歯周病菌が増加しやすい環境になります。
さらに、つわりで歯みがきをすることが辛くなることもあり、
歯みがきが不足し磨き残しが多くなり、むし歯菌や歯周病菌が増殖してしまいます。
妊娠中に起こりやすいお口の問題として
・歯ぐきに腫れや出血がある
・冷たいものや熱いものがしみる
・歯や歯茎に痛みが出る
・唾液が粘つく感じがする
・気分が悪く、歯みがきができない
・食事回数が増えて、歯垢がたまりやすく感じる
などがあります。
妊娠中は、気分がいいときにヘッドが小さい歯ブラシを使い、下を向いて歯みがきをしましょう。
できるだけお口の中を清潔に保つために、できる範囲で歯みがきをしてください。
また恐ろしいことに歯周病により早産・低体重出産のリスクが上がると言われています。
歯周病の妊婦は、歯周病ではない妊婦と比べて早産のリスクが5倍以上高いという研究結果もあります。
タバコやアルコールより早産のリスクが高いのです。
妊娠前に治療が終わっているのが望ましいですが、妊娠中に気になる症状がある場合は、
つわりの時期が終わるころ(4ヶ月くらい)にまず検診を受診することをおすすめします。
もし治療が必要な場合、安定期(5~7ヶ月)の間に治療を終わらせることができる可能性が高いためです。
この時期が赤ちゃん、お母さんの体にとって一番負担が少ない時期でもありますので、
気になる方は早めにご相談ください。
治療に際してはレントゲンやお薬など、気になることがたくさんあると思いますので、
ご不明な点がありましたらいつでもお尋ねください。
赤ちゃんが一生健康なお口でいられるよう、妊娠期から気を付けてくださいね。