みなさん、こんにちは。
東区役所前エスト歯科です。
桜も葉桜になり、さわやかで過ごしやすい気温の日も増えてきました。
これから来る夏が待ち遠しいですね。
今回は親知らずについてお話したいと思います。
当院にも「親知らずは抜いたほうがいいのか?」と
相談にいらっしゃる患者さんは少なくありません。
今回は抜歯を勧められることが多い状態をいくつかご紹介します。
① 斜めに生えていて、むし歯になっている
そもそも親知らずは、お口の一番奥にある歯ですので、
お手入れがとても難しい位置にあります。
お手入れが難しいということは、
汚れが溜まりやすく、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。
親知らずが斜めに生えていてむし歯になっている状態ですと、
一つ手前の歯までむし歯になりかねませんので、
むし歯を治すというより、抜歯してしまうことをお勧めしています。
② 智歯周囲炎になっている。
智歯周囲炎(ちししゅういえん)は、
親知らずの周囲に起こる炎症を指します。
汚れが溜まることで引き起こされる炎症です。
智歯周囲炎は繰り返し炎症を起こすことが多く、
抗菌薬を処方し炎症が収まってから抜歯をするケースがほとんどです。
③ 手前の歯と接触している
親知らずが生えるとき、スペースが足りなくて
手前の歯を押しながら生えることがあります。
手前の歯の根に接触していると、骨吸収を起こし歯の根が短くなり、
親知らずだけではなく、手前の歯も抜歯しなくてはならないパターンもあります。
手前の歯と接触しているかどうかは、レントゲンのみでは判別できないことが多く、
CTを撮影する場合があります。
④ 歯周ポケットが深い
親知らずが完全に歯ぐきの中に埋まっていて、痛みがなくても、
親知らずの手前の歯の歯周ポケットを深くしてしまう場合があります。
歯周ポケットに汚れが溜まると歯周病やむし歯の原因になりますので、
歯ぐきを切開して抜歯をするケースが多いです。
今回紹介したものはあくまで一例です。
親知らずがどのような状態なのか、抜歯が必要なのかどうかは
レントゲンやCTを撮影することで判断できることが多いので、
ぜひ一度歯医者さんへ相談に来てくださいね。